Journey to the Stage(舞台への旅)

こんにちは、上矢ゆいです。私はこれまで、エアガンや実銃を使ったスポーツ競技で、射撃選手として10年ほど活動してきました。呼吸を整え、銃を構えてトリガーを引けば、たった一瞬で勝敗が決まってしまう、それが私の経験してきた舞台でした。

その後は東京から北陸に移住して、私の念願だった田舎暮らしを始めました。空き家にエアガン用の射撃場を作って地元の人たちの交流の場を設けたりと、地域に根差した活動に取り組んできました。

それらがひと段落した後で、たまたま東京へ戻った際に友人に誘われてライブハウスで歌う機会がありました。アニソンや歌謡曲などを歌っていたところ、ある日、私の元に「ミュージカルへのお誘い」のメールがふと届いたのです。私が子供の頃から大好きだったエンタメの世界に、この歳になって(?)いよいよ足を踏み入れたのです。

2024年11月公演の朝倉薫演劇団様のガールズハイパーミュージカル『LOVE ME☆DOLL』では、「銃が扱える人」ということで、すでにガールではない私ですが、「ハンタージャック」という殺し屋の役をいただき、熱演させていただきました。
演劇もミュージカルもほぼ未経験でしたが、その後も今年3月公演の『遙かなるミドルガルズ』に「魔女エンダー」役で出演させていただき、この7月には、同劇団のミュージカル『スタントウーマン』で初主演を務めさせていただきます。
私が演じるのは、伝説のスタントウーマン・マリー倉本。マリーは、映画の裏で命を賭けて輝いた女性です。彼女の言葉は、どんな困難にも立ち向かう力強さを響かせます。この役は、射撃を通じて培った私の集中力や、様々な経験が活きるかもしれないと思い、僭越ながらマリー役を務めることになりました。


『スタントウーマン』は、東北の寒村から上京した少女・アキが、マリー倉本に憧れてスタントの世界へ飛び込む物語。拳に乗せて打ち合う、熱い女の愛と情……80年代を舞台に花開く、オール女性キャストのオリジナル作品です。スタントを引退したマリーの行方は? 新人アキはトップアイドルの身代わりとして生きるのか、それとも……? 運命に翻弄される女性たちのドラマが、全新曲と迫力のアクションで繰り広げられます。


マリー倉本の生き様を表現するにあたって、普段の私からは見えない芯の熱い部分や、ドロドロとした感情もすべて出していきます。上矢ゆいという人間をきっとリアルに感じてもらえるはずです。これから本番に向けて、稽古の様子やマリー倉本への思いを、SNSなどでどんどん発信しますので、その全てを皆さんに共有してほしいです。

射撃場から舞台のスポットライトへ、私の旅は始まったばかりです。ぜひ劇場で、新しい今の私を見届けてください!

INFORMATION

ガールズハイパーミュージカル『スタントウーマン2025』
2025年7月1日〜6日
築地ブディストホール
NACHI組 マリー倉本役

▪️NACHI組 公演日程
7月2日(水)19:00開演
7月3日(木)14:00開演
7月4日(金)19:00開演
7月5日(土)13:00開演
7月6日(日)17:00開演
▪️全席指定席
S席(最前列)9,000円
A席6,000円
上矢ゆい扱い予約ページ
https://ticket.corich.jp/apply/376032/101/
※事前の銀行振込になります。上矢から直接購入希望の方はご一報ください。
※上矢より・・・舞台全体が見やすいおすすめの座席はD〜E列前後です。


女優「上矢ゆい」について(石井健夫氏からのご寄稿)

2024年11月、筆者は『LOVE ME☆DOLL 2024』上演劇場の暗い客席で息を殺しながら、それまで見た事もなかったファンタジックな設定と世界観に驚きを覚えつつ、どちらかといえば期待よリも不安が大きく優る心持ちで舞台を凝視していた。
理由は言うまでもなく、これが上矢ゆいのミュージカル初舞台だったからだ。彼女と知り合ってかれこれもう17〜8年になるが、ここ数年は全く連絡を取っていなかった。ほんの数日前に女優としての活動を本格的にやっている事、そしてこの舞台がある事を知り、慌てて当日券を求めたのだ。
そして! 百戦錬磨のアンドロイド賞金稼ぎ「ハンタージャック」として舞台に姿を現した上矢ゆいは、宝塚の男役かと見紛うばかりのパワフルな歌声と、初舞台とは思えぬ堂々たる立ち居振る舞いで私の杞憂など跡形もなく吹き飛ばしてみせた。もちろん劇中中で見せた鮮やかなトリックショットや後半クライマックスでのレバーアクションライフル捌きといったガンアクションからは、「1年や2年習っただけの人」には到底出せない空気感・熟練度が感じられ、同じ道・・・・・・すなわち「銃と射撃」を国内(エアソフトガン)や海外(実銃)で共に学び、時には本気で競い合った「同志」だと今でも思っている筆者は、彼女の果敢な挑戦、そしてここまで仕上げた努力や工夫に想いを巡らせ、胸が熱くなった。


そして数ヶ月後、上矢ゆいにとっては2作目の舞台となった『遙かなるミドルガルズ2025』では、突然異世界に飛ばされ恋人を殺した敵の慰み者にまで身を落としながら燃え滾(たぎ)る恨みと復讐心だけを糧に数千年を生きて強大な魔力と権力を手にし、かつて自分を見捨て助けに来なかった者たち、すなわち我々が住むこの世界の破壊と滅亡を企む海賊魔女「エンダー」を情感タップリに演じた。
どんな物語に於いても「メインの悪役」が最重要キャラクターなのは言うまでもないが、上矢ゆいはこの重要キャラ「エンダー」を演じるに当たり、その体型、衣装、メイク、髪型、細かい所作や情念に満ちた表情に至るまで、一つ一つのディテールを細部に至るまで考察、徹底的に掘り下げ造り込んだようだ。役のハイライトである7分半のソロ歌唱では台詞にもあった「地獄の炎」に全身が焼き尽くされるような凄みと熱量に圧倒された。


そしてこの度、遂に『スタントウーマン25』に於いて、物語の主役である伝説の女性スタントマン「マリー倉本」役に大抜擢とか! 彼女とはエアソフトや実銃の射撃修行以外にも、あくまで体験コース的なものではあったがイスラエル護身術「クラヴマガ」のセミナーにも雑誌の取材で一緒に参加した事がある。その時も慣れないパンチや肘打ち、キック、首を絞められた状態からの脱出等に、体力が限界を迎えてなお、汗だくになりながら勇猛果敢に挑んでいた姿を鮮明に覚えている。
伝説のベテランスタントウーマンに相応しいキレの良いアクションや、年齢を重ね人生の辛酸を舐め尽くした人物が醸し出す貫禄を、上矢ゆいはかつてない大舞台でどう表現するのだろうか? またしても筆者は、友人の一人として期待と不安が渦巻く日々を送っている。
しかし同時に、エアソフトガンでも実銃でも、ここぞ!と言う時に奇跡的なショットを成功させてきた上矢ゆいの姿を、筆者は何度もこの眼で目撃している。きっと彼女は『スタントウーマン25』でも、観客のハートど真ん中を射抜く鮮やかな一撃を美事に決め、その勇姿を人々の瞼に焼き付けてくれるに違いないのだ。

<著者プロフィール>
石井 健夫 いしい たけお
TAKEO ISHII

1967年12月生/177cm /61kg /A型

銃器専門のライター兼フォトグラファーとして「月刊COMBATマガジン(WPP刊)」、「ストライク アンド タクティカルマガジン(S A T M刊)」に実銃、トイガン、各種装備品、映画関連の記事をレギュラーで寄稿。その他にも銃や射撃に関しては選手、指導者、管理者としても活動。現在は某トイガンメイカーにて新製品の試射及び品質管理担当のテストシューターも務める。